おじさんのブログ

独り暮らしのおじさんの日常

さつき17

はーちゃん

 

起きる。もとい、夢の中

 

はーちゃんと付き合っている設定でプール?に入っていた。

流れるプールでお互い抱き合いながら周りの目を気にせずにイチャイチャしてた。

 

 

いや、そもそもはーちゃんとそんな関係性ではなかっただろ

 

 

というよりもそもそもはーちゃんと呼んだこともない。

 

ただ単に本名書くのもどうかと思ったので、周りの子に呼ばれてた名前を書かせてもらって。

はーちゃんは小学生の時の同じクラスの子で、結構可愛い顔してたのでモテてた。

モテてたんだけどなかなかにお転婆な所があって、席が隣の時はお互いにからかいあったりしてそれなりに楽しかった記憶がある。

 

まぁ、おじさん当時ははーちゃんの友達のあーちゃんの方が好きだったからあまり見向きもしなかったんだけど。

 

おかしいな、それなりに女の子とも話したりふざけあったりできてたんだから、今頃結婚して2人くらい子供育ててもおかしくなかったはずなのに

 

どうしてこうなってしまったんだろう。

 

 

悔いは無いけど。

 

 

そんな感じで夢から覚めた。

相変わらずはーちゃん顔は可愛かったというか、当時から全く変わってなかったから可愛いままなんだけども。

 

実ははーちゃん、大学一緒だったんだよね。

入学式後のオリエンテーションで顔みた時にいやなんで!?!?ってめちゃくちゃ焦った記憶があったのよ。

 

当時ははーちゃんの方が頭良くて、中学の頃も上位にいたと思うんだよね。

県内2番目の進学校に行ったから、間違いなく頭良かった。

 

おじさんはと言うと、勉強好きじゃなかったし、将来のこととか決められない子だったから、親父のススメで親父が通ってた工業高校に進学したのね。

 

工業高校の実態を全く知らなかったから、どんなもんなのかなーと思ったけど、入学して暫くは親父を恨んだと言うか、うん。

 

動物園やんけこれ

 

 

ってなった訳よ。

進学校に行けば良かったなー、でも別に大学行く気もないしなーって悶々も1年間過ごした気がした。

 

ただ、慣れもあったし、部活をやっていた事もあって、授業はクソでも部活が楽しかったから2年生辺りからはこれで良かったんだなー、って思えるようになったのよ。

 

で、まぁ3年生になって。

進学校なら受験シーズン突入だけど、工業高校は教室の机に分厚いファイルが置かれるんですよ。

 

 

求人票が沢山詰まったやつね

 

初めて見る求人票だったから、何を見ればいいかもよく分からなかったので、1番目立つ給与と業種、勤務地を眺めてたのね

 

 

いや、安くねぇか?

 

 

バイトもしてなかったから初任給がどんなもんなのか、給与の平均とかよくわからなかったけど、こんなもんなのか?と思ってしまったわけ。

13~15万くらいだったかな。

 

案の定自分で決められないのでどうしようかな、とか親と相談したわけ。

 

おまんとこの高校、進学コースとかあるからそっちに切り替えてもいいんじゃないの?

 

と。高校3年目にしてついに大学進学について考えるようになった。

 

とはいえ工業高校生の頭じゃFラン私立にしか行けないのが現実。

数3ABCが必須じゃないからね。化学だって化学式とか理系で見る変な足生えた元素記号のやつとか未だにわからんからね。

 

進学校の必須科目をやる代わりに、それぞれの分野の専門科目を勉強するのね。

電子工学とか、情報通信、電磁気学とかね。

 

もう少し真面目に授業受けていれば、大学入ってから専門科目が少し楽になったろうな、と思えたのはまた先のお話

 

そんな感じで学力はほぼゼロの工業高校生が大学に入れるのか?

 

入れるんだな。

 

 

推薦枠で!!!

 

 

進学校でも優秀な成績修めてたら推薦ってあると思うんだけど、工業高校にもあるんです。

 

 

 

もっと強い工業高校推薦枠っていうチート枠が。

 

 

どんな経緯でこの枠があるか分からないけど、工業高校からの進学率を上げるためとか、自由度を高くするとかそういう目的なんでしょうか、とにかくあるんです。

 

 

 

すっごく狭き門だけど、国立大学にもこの枠があります。

まず高校内でこの枠で行ける生徒の人選をして、その枠で取る人を大学側で決める

 

大体の所は大学のとある学科1つにつき5枠ぐらいなのかな。その5枠を県内外の工業高校生が奪い合うんですね。

 

だから、工業高校の中でもその枠に選ばれるのは至難の業なんですね。

 

 

前置きが長くなったけど、そういう枠でもない限り進学はかなり難しいんです。

 

故に、2年生から進学を意識した人は進学コースを選択して、就職コースの人が履修する理数系よりも難しい問題を解くクラスに行ってました。その他にも放課後の補習とかね。

 

 

おじさんは3年生から進学を決意した異端中の異端というか、問題児だったので担任に伝えたらまぁそれなりに炎上した訳よ。

こいつ急に進学に切り替えやがった、舐めてんのかと。

 

 

担任が許してくれたのは、おじさんがそれなりにクラス内じゃ優秀だったから。

1年生の頃は期末テストの成績1位キープできてたからね。動物園の中で飼育員をやるだけだから簡単だったよ。

 

そのお陰もあって、工業高校枠の推薦も手に入ったんです。門を結構大きく開いてくれる代わりに通れる人が少ない、って所だったけど。

 

過去にその門を開いた人はこの高校じゃいなかったようで、まぁ試しで行ってみろ程度だったと思うよ。

おじさん、その前にFラン私立の推薦合格してたからどっちでもよかったし。

何より遠いしオープンキャンパスでそんなに惹かれる所なかったからまぁ落ちたろ、って気持ちだったんだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

受かっちゃったんだよね。県外の国立大学。

 

 

基本的に人生ハードモードの方を選ばれる星の元で育ってきたからか、明らかに難しい方に行ってしまった。

担任もそうだし、科長もめっちゃ喜んでくれたから悪い気はしなかった。

 

 

 

 

そもそも、大学のことを知らなさすぎたので、国立大学の恩恵とかほぼ分からなかったんだよね。学費安いくらいっしょ?って。

 

 

そんな気持ちを吹っ飛ばしてくれたのが、オリエンテーションの時に見かけたはーちゃんの姿だった。

 

 

あのはーちゃんと同じ大学に通っているのか。

相変わらず可愛いな、じゃなくて、はーちゃんくらいの人が望んで入学する大学なんだから、凄いところに入れたんだな、とその時に改めて実感したんです。

 

 

 

まぁ、学部が違うからはーちゃんと関わることは全くなく大学生活終わったんですけどね。

 

 

 

大学に入れたおかげで、今でも旅行に行ったり飲んだり遊んだりできる友人と出会えたので、本当に良かった。あの時に安易に親の意見に流されてくれた小さい頃のおじさんに感謝だな。

 

 

 

 

 

めっちゃ長くなったわ。

今日も21時まで働いて終わりの日だったから尺稼ぎにちょうど良かった。